働き方改革推進支援助成金 (取引環境改善コース)トラック運送業の「2024年問題」に対応する荷主・運送事業者向け助成金
お知らせ
働き方改革推進支援助成金(取引環境改善コース)
トラック運送業の「2024年問題」に対応する荷主・運送事業者向け助成金
| ⚠ 令和8年度の申請受付について
令和8年度の申請受付は、令和8年度本予算の成立後に開始します。受付開始前でも、4月1日以降は各都道府県労働局 雇用環境・均等部(室)にてお問い合わせ・ご相談に対応しています。 |
この記事でわかること
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1.この助成金ができた背景
2024年4月から、トラックドライバーに対する時間外労働の上限規制(年間960時間)が適用されました。この「2024年問題」への対応として、ドライバーの労働時間を実際に削減するためには、荷主・倉庫事業者・運送事業者が一体となって取引慣行を見直すことが不可欠です。
「働き方改革推進支援助成金(取引環境改善コース)」は、荷待ち時間や荷役時間の短縮に向けた取引環境整備の取組を行う荷主集団等に対して助成するもので、令和8年度に新設されたコースです。
2.支給対象となる荷主集団等
本コースの申請主体は「荷主集団等」です。個別の企業ではなく、荷主・倉庫事業者・運送事業者が集まったグループ(集団等)として申請する点が特徴です。
(1)荷主集団等の要件
以下の7つの要件をすべて満たす必要があります。
| 要件① | 代表事業主および構成員を合わせて、3以上の事業主から組織されていること |
| 要件② | 代表事業主を含め、少なくとも1以上の荷主もしくは倉庫事業者および1以上の運送事業者で構成されていること |
| 要件③ | 代表事業主が法人格を有すること |
| 要件④ | 代表事業主および全構成員が同一の企業グループに属していないこと |
| 要件⑤ | 組織として現に活動しているまたは今後具体的に活動することが見込まれる荷主集団であること |
| 要件⑥ | 代表事業主が労働者災害補償保険の適用事業主であること |
| 要件⑦ | 中小企業事業主の占める割合が、構成員たる運送事業者の2分の1を超えていること |
(2)中小企業事業主の規模要件
要件⑦における「中小企業事業主」の定義は以下のとおりです。
| 業種 | A. 資本または出資額 | B. 常時使用する労働者数 |
| 小売業(飲食店を含む) | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| その他の業種 | 3億円以下 | 300人以下 |
※ 医業に従事する医師が勤務する病院・診療所・介護老人保健施設・介護医療院については、常時使用する労働者数が300人以下の場合に中小企業事業主に該当します。
3.支給対象となる取組
以下の5種類の取組のうち、いずれか1つ以上を実施してください。
| 取組1 | 下請取引適正化への理解促進等、労働時間等の設定の改善に向けた取引先等との調整の事業 |
| 取組2 | 好事例の収集、普及啓発の事業 |
| 取組3 | セミナーの開催等の事業 |
| 取組4 | 巡回指導、相談窓口設置等の事業 |
| 取組5 | 運送事業者等が利用する労働能率の増進に資する設備・機器の導入・更新の事業 |
※ 設備・機器の導入(取組5)は、運送事業者の労働能率向上に直結するものが対象です。具体的な対象機器については、交付申請前に管轄の労働局へご確認ください。
4.成果目標の設定
取組の実施にあたっては、次の「成果目標」の達成を目指して事業実施計画を策定してください。
| 成果目標
荷主集団等が事業実施計画で定める改善事業の取組を行い、構成員である運送事業者の2分の1以上に対して荷待ち・荷役時間および労働時間の短縮に効果を上げること。 |
単に「取組を実施した」だけでは支給対象とならず、実際に運送事業者の荷待ち・荷役時間や労働時間が短縮されたという「効果」が必要です。
5.支給額と事業実施期間
(1)支給額
| 算定方法 | 上限額 |
| 以下のいずれか低い額を支給①対象経費の合計額②上限額100万円 | 100万円 |
支給額は「対象経費の合計額」と「上限額100万円」のいずれか低い金額となります。経費を積み上げて計画を立てた場合でも、100万円を超える部分は支給されませんのでご注意ください。
(2)事業実施期間
交付決定の日から当該交付決定の属する年度の2月14日(金)までの間に取組を実施してください。
「交付決定前」に着手した取組は原則として対象外となります。事業開始前に必ず交付申請を行い、交付決定を受けてから取組を開始してください。
6.申請の流れ(令和8年度)
令和8年度の申請受付は、令和8年度本予算成立後に開始予定です。受付開始後は、以下の流れで手続きを行います。
| STEP 1 | 交付申請書(様式第1号)を管轄の都道府県労働局へ提出 |
| STEP 2 | 交付決定の通知を受ける |
| STEP 3 | 交付決定日以降に取組を実施 |
| STEP 4 | 事業実施結果報告書(様式第11号)および支給申請書(様式第10号)を提出 |
| STEP 5 | 支給決定・助成金の受領 |
※ 事業の内容を変更する場合は「事業実施計画変更申請書(様式第4号)」、中止・廃止する場合は「事業中止・廃止承認申請書(様式第7号)」の提出が必要です。
7.申請にあたってのご注意・よくあるご質問
Q. 荷主集団等は既存の団体でないといけませんか?
今後具体的に活動することが見込まれる荷主集団でも申請可能です(要件⑤)。ただし、実態のない名目上の集団では受け付けられない場合があります。活動計画を具体的に文書化しておくことをお勧めします。
Q. 申請できる事業数に上限はありますか?
支給対象となる取組は1つ以上実施すれば申請可能ですが、上限額は100万円です。複数の取組を組み合わせて経費を積み上げることはできますが、支給額は上限額を超えません。
Q. 受付期間はいつまでですか?
令和8年度の受付開始時期は厚生労働省ウェブサイトで随時公表されます。なお、予算に制約があるため、締切日前に受付を終了する場合があります。申請をお考えの方はできる限り早めにご準備ください。
8.まとめ
| この助成金のポイント整理
【対象者】 荷主・倉庫事業者・運送事業者が集まった「荷主集団等」(3事業主以上、法人格あり)【取組内容】 取引環境整備に関する5種類の取組から1つ以上を実施【成果目標】 運送事業者の荷待ち・荷役時間および労働時間の短縮【助成額】 対象経費と100万円のいずれか低い額【実施期間】 交付決定日〜当該年度の2月14日【令和8年度】 本予算成立後に受付開始(都道府県労働局に随時確認) |
「2024年問題」に対応するため、業界横断で取引環境の改善に取り組む荷主集団等にとって、活用しやすい助成金です。令和8年度に新設されたコースであるため、申請受付開始後は競争が激しくなることも予想されます。準備はお早めに。
| 岩元社会保険労務士事務所 へのご相談
本助成金の申請手続きに関するご相談は、当事務所にお気軽にお問い合わせください。荷主集団等の要件確認から申請書類の準備まで、丁寧にサポートいたします。 所在地:東京都葛飾区 URL:rockroumu.com |



